漢方放浪記100歳まで美健康

外資系商社マンの漢方薬・生薬認定薬剤師が、漢方による体質改善がどのようなものなのか、調べつくし自らも試し体得していきます。

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パニック障害で電車や飛行機に乗れない 柴胡加竜骨牡蛎湯ー実体験版

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私は、予期不安と広場恐怖です。柴胡加竜骨牡蛎湯に挑戦します。

私は、もう20年近くパニック障害を抱えております。

発症したのは、30代半ばで、バリバリに仕事も遊びも謳歌していた最中でした。出張も国内外を問わず飛び回っておりましたが、各地でいろいろ悪いところにもきました。^_^

また、飲みすぎた日は、昼まで寝て午後から深夜まで接待や仕事していました。これで太陽光を浴びない、体内時計ぐちゃぐちゃに。

もちろん仕事も楽しかったので必死でしたが、絶えずプレッシャーを自分に掛けていましたので、夜は寝つきが悪いし、眠れない日が何か月も続いていました。

そしてある出張先のホテルの一室で突然じっとしていらない、広い外に飛びだしたい、頭がかーとなり(のぼせ)症状が出たのです。

数十分して症状が治まりましたが、その症状が出てから、新幹線、特急電車、飛行機(特に長距離の海外主張)に乗るのが恐ろしくなり、なんとか乗ってもその場から動くことができないという恐怖感で”助けてくれー、助けてくれー”と心の中で叫んでいました。

数か月このような精神症状や身体症状が続いて耐えられなくなり、当時では珍しい心療内科を受診することにしました。また、自律神経失調症の本もたくさん読みました。

心療内科の先生は、特にカウンセリングするわけでもなく、問診をするわけでもなくただ、抗不安薬(メイラック、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬)を処方してくれただけでしたが、なんとなくこれがお守りのようになって、症状の緩和には効果がありました。

あれらか、20年近く経過しますが、今もメイラックは推奨量の半量(1mg/錠*1回/日、通常は2回)を服用し続けています。特に、季節の変わり目には症状が出るのではないかかとか、海外出張があるのでまた発作がでるのではないかと考えながら狭いお風呂とかに入ると症状が出ることがあるので、飲み続けているわけです。

最近、ベンゾジアゼピン系からセロトニン再吸収阻害剤(SSRI)への薬変更をためしたのですが、まさに季節の変わり目(冬から春)に試したものですから、同じところにじっとしてられないという精神症状とのぼせが出てしまい断念しました。

流石に20年近く付き合っている病気ですので、対処法を身についていますし、発病当初のような驚きもありませんので、生活にほとんど支障はありませんが、やはり完治したいという気持ちはずっと持ちづつけています。

この病気は、QOLを明らかに低下させています。多くの人の人生の楽しみを奪っていると思います。もしかしたら漢方薬治療の得意分野では?と期待しているわけです。

ちなみに、なんと同じ症状で実の親父も悩んでいるのです。岡山の田舎に住んでいますから、私ほどパニック障害が発生する場面は少ないと思いますが、飛行機や新幹線にはどうも乗れないようです。同じ遺伝子をもっているのでしょうね。

さて、話は長くなりましたが、漢方を勉強して約1年、かなりの漢方薬への知識も構築できましたので、これより私と親父の持病の改善・完治に向けて漢方薬治療を始めたいと思います。

目次

ストレス反応の種類

ストレス反応には、交感神経亢進系と副腎皮質ホルモン分泌系の2種類があることが、キャノン、セリア等により提唱されています。漢方では、前者を気逆、後者を気鬱との症候としてとらえています。

交感神経亢進系のストレス反応は、いつも発生するわけではなく発作的であるのに対して、副腎皮質ホルモン分泌系のストレス反応は、日々症状が現れるものです。

パニック障害は、交感神経亢進系のストレス反応となります。うつ病や日々の緊張で頭痛、肩こり、不眠は日々症状が慢性的に続きますので、副腎皮質ホルモン分泌系のものとなります。私と親父は、前者と判断されます。

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Dr喜多の「プライマリケア漢方」講座 引用

交感神経更新系のストレスには、闘争型と逃走型がある

闘争反応タイプ

怒り、怒り安い(易怒性)、焦燥感、顔面紅潮・のぼせ、血圧上昇、不眠には、

黄連解毒湯、三黄瀉心湯です。

※ここでのぼせは、冷えのぼせではなく、熱性ののぼせです。

逃走反応タイプ

恐れ、パニック発作、不安、動悸発作、腹部の動悸、手足の発汗には、

桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蛎湯です。

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 パニック障害は、3つに分類される

パニック障害も3つのパターンは色々な場面で説明されていますが、念のため、パニック障害について簡単に解説します。

パニック障害の症状はさまざまな身体症状をともなうパニック発作、そして予期不安広場恐怖という精神症状から構成されます。

私は、予期不安と広場恐怖です。柴胡加竜骨牡蛎湯に挑戦します。

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クラシエ製薬
パニック発作とは

代表的なパニック発作の症状としては動悸、身体の震え、息苦しさ、冷や汗、寒気、のぼせ、めまい、吐気、口の渇き、胸痛、腹部の不快感などが挙げられます。実際にパニック発作時にどのような症状が起こるのか個人差がありますが、動悸や息苦しさによる呼吸困難は多くの方が訴えられます。パニック発作による症状は激しく、強い恐怖感を生んでしまいます。

予期不安とは

予期不安とは「パニック発作がまた起こってしまうのではないか」という過剰かつ強力な不安感が持続してしまう状態です。予期不安はパニック発作による動悸などと並んでパニック障害において核となる症状といえます。

広場恐怖とは

広場恐怖とはパニック発作が起こった場合、それに対処するための場所が確保できないところに出かけるのを極端に回避する状態を指します。広場恐怖が起こりやすい場所の具体例としてはトイレのない電車やあまり停車しない快速電車といった交通機関、土地勘のない出先、エレベーター内などの狭い空間などが挙げられます。

今回試す漢方薬 柴胡加竜骨牡蛎湯

牡蛎・竜骨

配合されている生薬の牡蛎と竜骨は、簡単に言うとカルシウムの塊です。竜骨はなんと動物の骨の化石です。安神効果があります。

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Dr喜多の「プライマリケア漢方」講座 引用
柴胡

ストレスによって起きる精神的・身体的な過緊張状態を漢方では、肝気鬱結といいます。日内リズムいわゆる朝起きて夜寝ることですが、ストレスによりこのリズムが崩れます。また、このリズムをつかさどっているは、漢方では五臓の中の肝(肝臓)の働きとなります。

柴胡は、この肝の働きを活性化することのできる生薬です。

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Dr喜多の「プライマリケア漢方」講座 引用

 柴胡竜骨牡蛎湯の臨床例

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Dr喜多の「プライマリケア漢方」講座 引用

柴胡加竜骨牡蛎湯のセロトニン神経やドーバパミン神経の機能改善

下記は、うつ病状態のラットモデルを用いた試験ですが、セロトニンやドーパミンの
機能改善は、西洋薬のSSRI(抗不安薬)に近い効果があることを証明しています。

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Dr喜多の「プライマリケア漢方」講座 引用
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